Grow Voice かんたんマニュアル
マイクに話すと、文字に起こして整え、今カーソルがある場所へ自動で入力します。クラウド送信なし・全部このPCの中だけで動く、月額0円の音声入力ツールです。
1まず最初に:あなたのPCで動く?
手順を始める前に、ここだけ確認してください。条件を満たしていれば、あとは番号どおりに進むだけです。
推奨スペック
| 項目 | 最低(これで動く) | 推奨(快適) |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 11 |
| OS | macOS 12 (Monterey) | macOS 15 以降(速いエンジン Moonshine の条件) |
| メモリ(RAM) | 8 GB | 16 GB 以上 |
| ストレージ空き | 5 GB | 10 GB 以上 |
| 速くしたいなら | 不要(CPUで動く) | NVIDIA GPU(あれば自動で高速) |
| 速くしたいなら | 不要(CPUで動く) | Apple Silicon(M1〜)+ macOS 15 以降だと Moonshine で高速 |
| インターネット | 初回の準備(部品・モデルの取得)だけ必要。使い始めたらオフラインでOK | |
| Python | 3.10〜3.12(無ければ手順2で入れます) | |
設定は選ばなくて大丈夫です
起動したときに、このツールがあなたのパソコンの性能を自分で測って、いちばん合う設定を選びます。難しい設定は要りません。
| 選ばれる設定 | どんなPCで | 初回だけ必要な取得量 |
|---|---|---|
| GPU高速 | NVIDIA のグラフィックボードが使えるPC | 約 1.5 GB |
| 標準(ほとんどの方) | メモリ 8GB 以上・4コア以上 | 約 460 MB |
| 軽さ優先 | それより非力なPC | 約 140 MB |
config\settings.json の "performance_mode" を "quality" にすると、より大きなモデル(初回 約1.5GB)を使います。逆に "light" にすると軽くなります。
3つだけチェック(全部 Yes なら進んでOK)
- OS は Windows 10 か 11?OS は macOS 12 以降? わからなければ Windows+Pause、または「設定 → システム → バージョン情報」で確認。 画面左上の → 「このMacについて」で確認。
- メモリ(RAM)は 8 GB 以上? タスクマネージャー → 「パフォーマンス」→「メモリ」で確認。 →「このMacについて」のメモリ欄で確認。
- ストレージの空きは 5 GB 以上?
足りなければ不要ファイルを整理してから進めてください。
2インストール
Windows は、次の4ステップで使えるようになります。
- Python を入れる(入っていなければ)
下のボタンで Python 3.12.10 のインストーラを直接ダウンロード → 起動。
⚠ python.org のトップにある大きな黄色いボタンは使わないでください。今は 3.14 系の「Install Manager」が入り、Grow Voice(3.10〜3.12 対応)では動きません。⚠ 最初の画面で「Add python.exe to PATH」のチェックを必ず付けてから「Install Now」。Python 3.12.10(Windows 64bit)をダウンロード ↓
- ZIP を解凍する
ダウンロードした
GrowVoice-Windows-v1.1.7.zipを右クリック →「すべて展開」。書き込めるフォルダ(例C:\Tools\voice-input)ならどこでもOK。上の図の中身が出てきます。 ② 音声入力を起動.batをダブルクリック(初回だけ自動準備)初回は黒い窓が開き、必要な部品を自動で入れます(回線しだいで数分)。終わると窓は消え、画面右下のタスクトレイにマイクのアイコンが出て待受開始。2回目以降は窓も出ず、すぐ常駐します。セットアップ用の別ファイルは要りません。- マイクの使用を「許可」する
初めて録音したとき、Windows の許可ダイアログが出たら「許可」。出ないときは下の図のとおり、設定 → プライバシー → マイク を ON に。
Mac は、次の4ステップで使えるようになります。解凍すると Windows 版と同じく、見えるのは下の4つだけです(本体は _app フォルダの中。触らなくてOK)。
① はじめに(マニュアル).html ← この説明 ② 音声入力を起動.command ← 毎回これを開く ③ 設定を開く.command ④ AIに改良を頼む(指示書).html _app/ ← 本体(触らない)
- Python 3.12 を入れる(入っていなければ)
下のボタンで Python 3.12.10 のインストーラ(.pkg)をダウンロード → ダブルクリックして「続ける」で進めるだけ。
⚠ python.org のトップにある大きな黄色いボタンは使わないでください(3.14 系が入り、Grow Voice では動きません)。Homebrew を使っている人は、ターミナルでPython 3.12.10(Mac 用)をダウンロード ↓
brew install python@3.12でもOK。 - ZIP を解凍する
GrowVoice-macOS-v1.1.7.zipをダブルクリックで解凍。書き込めるフォルダ(例 書類フォルダ)へ置きます。 ② 音声入力を起動.commandを右クリック →「開く」(初回だけ自動準備)⚠ 初回はダブルクリックだと Gatekeeper にブロックされます。必ず右クリック →「開く」→ もう一度「開く」。ターミナルの窓で必要な部品を自動で入れます(回線しだいで数分)。終わると画面上のメニューバーにマイクのアイコンが出て待受開始。2回目からはダブルクリックで開けます。- アクセシビリティ権限とマイクを許可 システム設定 → プライバシーとセキュリティ → アクセシビリティで「ターミナル」を ON(右Optionキーを拾うため必須)。マイクは初回録音時に「許可」。
3使い方(ここだけ覚えればOK)
録音キーを押している間だけ録音 → 離すと、整えた文が今いる場所に入ります。
- 文字を入れたい場所をクリック(メモ帳・メール・Slack など、どこでも)
- 右Ctrl を押しながら話す(0.3秒以上の長押しで録音開始)
- 右Option(右⌥) を押しながら話す(0.3秒以上の長押しで録音開始)
- キーを離す → 整えた文が、今カーソルのある場所に入る
画面の中央下に出る「ランプ」の見かた
録音キーを押している間、画面の中央下に小さなパネルが出ます。文字を打つ邪魔にならない大きさで、状態ごとに色と動きが変わります。
| 表示 | 意味 | あなたがすること |
|---|---|---|
| ● 聞いています | 録音中。波形が揺れます | そのまま話す。話し終えたらキーを離す |
| ● 認識中 | 文字に起こして整えています(1〜3秒) | 少し待つ。終わると文が入ってパネルは消えます |
| ● 自動修復中 | 録音が長すぎた時などに自分で立て直しています | 何もしなくてOK。数秒で消えます |
| ● エラー | マイクが見つからない等 | 「困ったとき」の表を確認 |
③ 設定を開く.bat(Mac は ③ 設定を開く.command) →「録音キー」タブで、好きなキーを押して登録するだけ。
「録音キー」タブの画面(実物)
- 1「キーを押して登録」を押す → そのあと使いたいキーを実際に押すと、その下の「現在の録音キー」が変わります。最後に「この録音キーを保存」。
※ 既定は 右Ctrl。録音キーの変更はツールを再起動すると反映されます。
4Ollama 導入(句読点・自動学習を使うなら)
いちばん分かりにくい所なので、ゆっくり順番に。難しければ飛ばしても大丈夫です。
入れなくても「録音 → 文字化 → 挿入」は普通に動きます。あとからでも追加できるので、まず使ってみてから入れてもOK。
パート A:Ollama 本体を入れる
- Ollama をダウンロード
下のボタンから
OllamaSetup.exeを取得。 下のボタンから macOS 版(.dmg)を取得。 ollama.com/download を開く ↗ - インストーラを実行
OllamaSetup.exeをダブルクリック →「Install」。自動で終わります。 - アプリを Applications へ
.dmg を開き、ラマのアイコンを
Applicationsフォルダへドラッグ。 - Ollama を一度起動して常駐させる
スタートメニューから Ollama を起動。画面右下のタスクトレイにラマのアイコンが出れば常駐OK。
Launchpad から Ollama を起動。画面右上のメニューバーにラマのアイコンが出れば常駐OK。
パート B:Grow Voice の「AI設定」でモデルを入れる
Ollama 本体が入ったら、次は AI の「頭脳(モデル)」を1つ取得します。Grow Voice の設定画面が、ボタン1つで取得コマンドを用意してくれます。
- 1
③ 設定を開く.batを起動し、上の「AI設定」タブをクリック。 - 2Ollama を使うかどうかのスイッチ。使わない人はここを OFF にすれば以下は不要です。
- 3ここが今の状態表示。緑「● 自動学習 稼働中」なら成功。赤「● Ollama 未接続」の間だけ、すぐ下に「入れ方」の案内とボタンが出ます。
- 4まだ Ollama 本体が無いなら 「Ollama を入れる ↗」でダウンロードページへ(パートA)。
- 5「モデル取得コマンドをコピー」を押す → あなたのPCに合ったコマンドがコピーされます。
- 「モデル取得コマンドをコピー」を押す(上の図の 5)
- PowerShellターミナルを開いて貼り付け → 実行
スタートボタンを右クリック →「ターミナル」または「PowerShell」を開く。窓に貼り付け(Ctrl+V)して Enter。Launchpad →「ターミナル」。窓に貼り付け(⌘+V)して return。
ollama pull gemma2:2b
↑ コピーボタンで取得した実際のコマンドは、あなたのPC向けに最適なモデル名になっています(上は一例)。 - ダウンロードが終わるまで待つ(初回だけ・数百MB〜数GB)
回線しだいで数分。テザリングよりWi‑Fi推奨。
- 設定画面の状態が「● 自動学習 稼働中」になれば完成(上の図の 3)。案内とボタンは自動で消えます
どのモデルが入るの?(自動で最適化)
「モデル取得コマンドをコピー」は、あなたのPCの性能を見て最適な1本を選びます。目安は次のとおり。
| あなたのPC | 入るモデル | 容量 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| NVIDIA GPU(VRAM 8GB+) | gemma2:9b | 約5.4GB | 既定・精度優先 |
| GPU 中位 / CPUのみ 16GB+ | gemma2:2b | 約1.6GB | バランス・CPUでも実用 |
| CPUのみ・RAM 8GB | phi3:mini | 約2.3GB | 最軽量 |
| Apple Silicon 16GB+ | gemma2:2b | 約1.6GB | バランス型 |
| Intel Mac 16GB+ | gemma2:2b | 約1.6GB | GPUなしでも動く |
| RAM 8GB | phi3:mini | 約2.3GB | 最軽量 |
ollama pull …)は終わった?/
③ それでも駄目なら Ollama を一度終了して起動し直す。やっぱり使わないと決めたら、上の図の 2 のスイッチを OFF に。赤表示は消え、辞書だけで静かに動きます。
5設定・辞書(あなた好みに育てる)
③ 設定を開く.bat(Mac は ③ 設定を開く.command)、またはトレイのマイクを右クリック →「設定を開く」。
録音に使うキーを「押して登録」。
「聞こえ方 → 出したい文字」を登録すると、次の音声入力からすぐ反映。
いちばん上に「Ollama を使う / 使わない」のスイッチ。その下に句読点・推敲・自動学習の細かい ON/OFF。
「常駐中」か、ちゃんと動いているかを確認。
6PC起動時に自動で起動する(任意)
トレイのマイクを右クリック →「PC起動時に自動で起動する」にチェック。次回ログインから、窓を出さず自動で常駐します(必要な起動ファイルは自動生成)。解除はチェックを外すだけ。
メニューバーのマイクをクリック →「PC起動時に自動で起動する」にチェック。次回ログインから、窓を出さず自動で常駐します。解除はチェックを外すだけ。
7アップデート
設定・辞書・履歴は保護されます。
③ 設定を開く.bat(Mac は ③ 設定を開く.command) →「AI設定」タブ下部の「アップデートを確認」ボタン。新しい版があれば自動で取り込みます。
手動なら、ダウンロードページから新しい ZIP を落として解凍し直すだけ。古い設定・辞書を引き継ぎたい場合は、新フォルダの _app/config に古い config の中身を上書きコピーしてください。
8困ったとき
| 症状 | 対処 |
|---|---|
| 録音キー(右Ctrl)を押しても反応しない | 設定 →「録音キー」で別のキーに変更。または管理者として実行で起動。 |
| 右Option を押しても反応しない | アクセシビリティ権限を確認(設定 → プライバシー → アクセシビリティで「ターミナル」を ON)。または別キーに変更。 |
| 話しても文字が出ない | まず録音キーを押した時に画面中央下に「● 聞いています」が出るか確認(出なければキーが届いていない → 録音キーを変更)。出るのに文字が出ない時は、設定 →「動作ログ」で録音状況を確認。設定 → プライバシー → マイクマイク権限の許可も確認。 |
| 語尾が切れる / 変な文字になる | Bluetooth ヘッドセットはマイク使用中に通話用の低音質モードへ切り替わる機種が多く、精度が落ちます。有線・USB・内蔵マイクを推奨(設定 →「録音キー」タブでマイクを選べます)。 |
| 句読点が付かない / 学習しない | Ollama が起動しているか確認。設定「AI設定」の状態が赤「● Ollama 未接続」なら、Ollama 起動 → モデル取得(セクション4)。 |
| 赤い「● Ollama 未接続」がずっと出ていて気になる | Ollama を使わないなら、設定「AI設定」いちばん上のスイッチを OFF。灰色の「AI機能 OFF(手動辞書のみ)」に変わり、赤は消えます。 |
| 今ちゃんと動いてる? | 設定 →「動作ログ」タブで「常駐中」表示とログを確認。 |
| GPU が使えないと出た | CPU でも動きます(少し遅いだけ)。そのまま使えます。 |
| 初回の黒い窓で「Python が見つかりません」 | セクション2の手順1(Python を入れる)が未完了。「Add python.exe to PATH」のチェックを忘れていないか確認して入れ直す。 |
9アンインストール
フォルダをゴミ箱に入れるだけでは、PC の別の場所に「残りかす」が数GB分残ります。下の方法なら全部まとめて消えます。
① Windows の設定から
設定 → アプリ → インストールされているアプリ → Grow Voice → アンインストール
(市販ソフトと全く同じ手順です)
② タスクトレイから
画面右下のマイクのアイコンを右クリック → アンインストール
どちらも確認画面が出ます。「はい」を押すまで何も消えません。
メニューバーのマイクのアイコンをクリック → アンインストール。
確認画面が出ます。「はい」を押すまで何も消えません。
何が消えるのか(全部の場所)
| # | 残りかすの正体 | 置き場所 | 目安 | 自動で消える? |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 常駐しているツール本体 | メモリ上(タスクトレイのマイク) | — | はい |
| 2 | 自動起動の登録ファイル | %APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\音声入力ツール_自動起動.vbs | 1 KB | はい |
| 3 | デスクトップのショートカット | デスクトップ | 1 KB | はい |
| 4 | Windows の「アプリ」一覧への登録 | レジストリ(利用者ごとの領域) | — | はい |
| 5 | プログラム本体・設定・辞書・履歴 | 解凍したフォルダ | 数百 MB | はい(終了後に自動で消えます) |
| 6 | 音声認識モデル | %USERPROFILE%\.cache\huggingface\hub | 1〜2 GB | 確認してから |
| 7 | Ollama の AI モデル | %USERPROFILE%\.ollama | 2〜5 GB | 確認してから |
| 8 | Ollama 本体(アプリ) | Windows の「アプリ」一覧 | 数百 MB | いいえ(不要なら別途削除) |
手作業でやる場合
- 常駐を止める タスクトレイのマイクを右クリック →「終了」。
- 自動起動を解除する Windows+R →
shell:startupと入力して Enter。開いたフォルダの音声入力ツール_自動起動.vbsを削除。 - ショートカットを消す デスクトップの「音声入力ツール」を削除。
- 認識モデルを消す Windows+R →
%USERPROFILE%\.cache\huggingface\hubと入力して Enter。名前にfaster-whisperが付くフォルダを削除。 - Ollama のモデルを消す コマンドプロンプトで
ollama list→ 出てきた名前をollama rm 名前で削除。まとめて消すなら%USERPROFILE%\.ollamaフォルダごと削除。 - Ollama 本体を消す(他で使っていなければ) Windows の「設定 → アプリ → インストールされているアプリ」から Ollama をアンインストール。
- フォルダごとゴミ箱へ ツールを解凍したフォルダを削除。設定・辞書・履歴もここで一緒に消えます。
- 常駐を止める メニューバーのマイクから「終了」。
- 自動起動を解除する メニューバーのマイク →「PC起動時に自動で起動する」のチェックを外す。
- 認識モデルを消す Finder で ⌘+⇧+G →
~/.cache/huggingface/hub。名前にfaster-whisperが付くフォルダを削除。Moonshine を使っていた場合は~/Library/Caches/moonshine_voiceも削除。 - Ollama のモデルを消す ターミナルで
ollama list→ollama rm 名前。まとめてなら~/.ollamaを削除。 - Ollama 本体を消す
/Applications/Ollama.appをゴミ箱へ。 - フォルダごとゴミ箱へ 解凍したフォルダを削除。
config/replacements.json と config/construction_terms.json です。この2つをどこかにコピーしておけば、入れ直した時にそのまま戻せます。